詩集 風の見たもの
【勇者の従者】

いつも勇者に寄り添って、勇者を支える地味な奴。
風は時々ねぎらって、微笑み送り元気づけ。

風が送った微笑みは、爽やか微風で薫り良く
心落ち着けゆっくりと、疲れ癒やして吹き過ぎる。

勇者と違って従者には、名をなす機会もないけれど、
従者は思う、この方が、おもろい事を安全に、

見たり聞いたり出来るから、自分としては満足だ。
美男や美女と知り合えるチャンスも多くやってきて、

普通の生活するよりは、得るもの多い人生を
送れる事は確実だ。みすみす逃す手はないぞ。

とはいえ従者に加護はなく、悪い勇者についたなら、
心身削る思いして、得るものわずかの体たらく。

従者使いの荒い奴、避けつつ勇者を選りすぐり、
お人好しの勇者(やつ)につき、楽して旨みにありつくさ。
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