ふわふわちゃんとチャラ男くん

『ありがとうございましたー』

キィー…

パタン

店から出ると、ゆなはちゃんと約束を守って店から出たすぐそこで待ってた。…まぁ、ナンパはされてたけど。

『お姉さん可愛いね?学生?』

「…学生?あ、そうです!学生です〜」

『へぇ〜美人さんだね?』

「え!そんなこと!嬉しいです〜」

ニコニコ

…呑気だな、ナンパされてるのに。とか考えてたら、真昼と伊弦がゆなに気付いてナンパ撃退してるところだった。

「…あの、あたしこの子の知り合いなんですけど。誰ですか?ゆな、知り合い?」

『え?いや…』

「うん、さっき知り合ったの!」

「うん、それは知らない人の部類。」

『帰ろうぜ、この子の連れだろ』

『そうだな、面倒くせぇ』

「えぇ〜?伊弦はそんなこと、ない?」

「ない。ゆな、諒が心配するだろ」

「ゆなー知らない人とすぐに楽しくお話しちゃダメだよー」

「あ!そういえば真昼おはよう!」

「おはよう?(笑)こんにちはくらいじゃない?(笑)」

「無理無理。ゆなはいっつもそうやって知らない人と仲良くなってんだから」

「…伊弦、真昼、お前らなんで一緒にいんの?(笑)」

「諒。え?あぁ、靴買いに行くのに付いて来させたの」

この少し偉そうなショートカットの女は小出 真昼(コイデ マヒル)気はキツイけど友達には優しいタイプ。ゆなと千智と仲が良い。

「いや、真昼に無理やり連れて来られた」

この真面目そうなイケメンは窪田 伊弦(クボタ イヅル)伊弦は頭も切れる真面目な性格で、恋愛には半端なく奥手。元カノとも手繋ぐくらいしかいってないらしい(笑)

「とか言って〜デートでしょ〜?(笑)」

「ゆなは黙ろうね」

「諒はほんとゆなにキツイな(笑)」

「ゆなは黙ってたら美人なのにね〜」

「真昼もなかなか言うよね?(笑)」

「で、真昼。伊弦。お前らは今からなにすんの?」

「靴は終わったし…伊弦の家で手作り料理食べさしてもらおうの会かな」

「わぁ!私も行きたい!伊弦の料理〜」

「どうする?」

「…伊弦がいいなら俺らも行くわ」

「俺らはいいよ、真昼と2人になっても…ね」

ぶはっ

「真昼のあざといやつ?(笑)」

「そ。ゆなと諒いたらましだろ」

そう、真昼は、あざとい。男子の可愛い、と思うだろうと考えるものは何でもやってくる。眠たいと言ってもたれかかったりすることもある。ま、ほとんど伊弦限定だけど。

「じゃあ決まり!皆で伊弦んち行こ!千智も誘お!♡」

この時は夜までコースになる事は誰も予想していなかった。
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