君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
終点
タイミングよく着いた終点は、俺たちの最後を表していた。
「じゃあね」
君は定期券を片手に、綺麗な髪を揺らしてバスを降りていく。
「また学校で、那知くん」
“那知くん”
その言葉は、クラスメートの俺に対しての言葉なんだろう。
ゆっくり、俺はバスを降りる。
君との幸せな時間は、これでもう終わりなんだな。
そう思うと、今まで綺麗に見えていた雪が
ただ冷たいだけの邪魔者に見えて。
とことん女々しい自分が嫌いになった。