君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


手紙を握りしめたまま、ベッドに体を預けると涙は横に流れる。


「もう一度、やり直させてよ」


「神様が居るんなら、あの頃に戻してよ…」


なぁ、神様。

こんな時だけ縋るなんて都合のいいやつだけれど、お願いだから。


もう一度、彼女の笑顔が見たい。


彼女の温もりを感じたい。


逢の口から、


“好き”


だって、聞かせて……

< 59 / 359 >

この作品をシェア

pagetop