妻時々愛人
部屋の電気もつけずに、ベッドに倒れ込む。


――頭の中が真っ白だった。

・・・

・・・

あれは本当に私の夫だったのかしら?

人違いかも・・。


――その時。


鞄の中で、携帯電話が鳴った。

取り出してみる。


宮野からメールだった。


『今日も残業で遅くなる』


―――佳苗の頬に涙が伝った。


この涙は何?


悲しみ?


それとも、


怒り?


憎しみ?



分からない・・・。


ワカラナイ
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