崩れる絆

✩✩酷い事を


俺が風呂にはいると
一緒に入ってきて・・・
「わっ、すみません。
すぐでますので
彩さんは、ゆっくり入って下さい。」
と、言うと
「主人とは、
いつも、一緒に入っていたのですが
ご一緒は、嫌ですよね」
と、言われて
そのまま、一緒に入る

そうなると、そのままずるずる・・・・
彩さんを抱いてしまった。

晶とは、違う身体に
戸惑うが、晶とはもう
夫婦の関係もなくなっていたので
久しぶりの行為に流されて行った

だが、彼女は若いからか
毎日求めてくる。

俺は、些か辟易していた。

そんな生活が半年も
続くと俺は疲れてしまい
寝込んでしまった。

彩さんは、俺の面倒を見るわけでもなく
テレビを見たり、
ゴロゴロしたりして
夜になると
寂しいと‥‥‥
抱け‥‥‥と、言ってくる。

「今日は、無理だ」
と、言うと
「柳は、どんなときも抱いてくれた。
やはり、私が嫌いなんですね。」
と、泣く。
俺は、体調も悪く苛立っていたからか
「俺は、柳じゃない。
柳は、もういないんだ。
もう、帰ってくれ!!」
と、叫ぶと
「そうね。
柳は、まだ若々しかったわ。
それに、優しかった。」
と、言って出ていった。

はあ‥‥‥

俺は一体何をしていたんだ。
何を見ていたんだ。
情けなくなり
体調も中々戻らずに
一週間休んだ。

体調も悪いなか
誰も面倒をみてくれる人もなく
一人で熱と闘う
食事も作れないし・・・
ああ、晶もあの時
こんな気持ちだったんだ。

俺は、ひどい事を
晶にしたんだな
と、改めて思い知った。
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