崩れる絆

✩✩出逢い


私と寛は、
私が短大の二年生になった時に
無理矢理連れていかれた
合コンで知りあった。

大学四年生になったばかりで
就職も内定していた
彼は、いわゆる頭脳の優れた人

顔立も良く
176センチの身長。

ただ、感情に乏しく口数も少ない。

彼は、暇潰し?に
合コンに参加していた。

その時の幹事に
なぜか、寛を進められて
私はお断りをしていた。

私は、
前の恋愛がうまくいかずに
恋愛をすることに少し
億劫になっていた。

寛とは、席が隣になった時
少しだけ会話をしたが
彼は、話上手ではなく
話題は、ブツブツと途切れ
会話も続かないし
私は、気を使うのも疲れてきて
此処にこれ以上いても
仕方ないと思い
合コンに誘ってきた友達に
伝えて帰宅した。

その時····
もう彼とは
二度と会うことはないと
思っていた。



だが・・・

次の日に買い物に
近所のスーパーに行くと
彼が買い物をしていた。
お互いに
あっ、と言う顔をしてから
頭を下げあった。

次の日も同じスーパーで合い。
私達は、会釈をかわしただけだった。

ストーカー?と、頭をかすめたが
ないない、と頭をふった。
彼は人に感心をもつ感じではなかったから。

次の日に
時間を変えて行って見ると
あっ、彼だ、と思い。
私はすぐにスーパーをでた。

何回も偶然が続くのも不思議で、
数日後、今度は、
私の短大の近くで買い物を
してみようと思い出掛けると

そこでも・・・・

えっ、彼だ。

向こうもびっくりした顔をしていた。

私は、なんだか可笑しくなって
笑いだしてしまった。

そんな私をみて
彼も苦笑して
私達は、近くにある公園で
少し話をした。

それから二人は
遠慮せずにいつものスーパーに
行く事にして
たまに会えば話すようになった。
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