White girl

油断

~涼 side~



仁が雫ちゃんをアジトに連れてきてから
二週間。



僕たちは雫ちゃんの姿を1度も見ていなかった


下っ端に調べさせたところ、学校どころか家からも出ていないようだった


仁も怪しいと踏んだのか、

雫ちゃんとよくつるんでいた女の子にも脅して聞き出していた


けど、有力な情報は出なくて


覇凰の動きも無かったのでただひたすら待つことしかできなかった



そんなある日____




「下が騒がしいな…」


いつものアジトで情報を漁っていると、

なにやら下っ端たちが慌てたような声をあげている


敵では無さそうだけど…。


「いいからどけ、お前ら!」


ん?この声……


僕達も警戒して身構えていると


バーン



「蓮さん!?!?」



勢いよく扉が壊された



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