【完】溺れるほどに愛してあげる


「…変。おかしい、違和感しかない。
いつもの優愛の方が断然可愛い」

「え…あの…?」





なんて言うからまた頭がフリーズしてしまう。


さっきまで不機嫌だったんじゃないの…?





「何でこんなので撮りたがるの」

「目が大きく…なるし」





ほら、ちゃんと見て?


実物より3倍くらい大きくなってる。


目は大きい方が可愛いじゃん?





「宇宙人みたい」





そ、それは…言われると確かに…って思っちゃうけど…





「顔も小さくなるし!」

「バランスがおかしい」





あたしが思うプリクラの利点をことごとく反論してくる千景。





「俺はそのままの優愛が1番好き」

「ち、千景…」





そんなことまで言ってくれるから…黙るしかない。


プリクラで加工されて可愛くなった(あたしはそう思う)あたしよりも、このままのあたしがいいって…1番好きだなんて言われて…嬉しくないはずがないよ。



このままのあたしを受け止めてくれる千景はやっぱりヒーローだって、大好きな人だって再実感させられた。



どうしてこう何度も惚れ直させるんだろう。


きっとずっとずっとこれからも千景のことを好きでいると思うんだ、あたし。


多分、何があっても…

< 105 / 154 >

この作品をシェア

pagetop