小悪魔な彼


私は左を向いていた体を
仰向けに変えた。


このほうが,だいぶ楽。


「小笠原さんなら,俺の部屋にいるけど。」


「部屋って…お前まさか!」


「バーカ。小笠原さんは熱があるんだ。何もしねぇよ。(まぁ,かなり我慢したけど…)
それより,なんでこんなことになったんだ?」


「…それは…」


夢なのに。
なんでこんなにはっきり聞こえるんだろう。


これ,現実なの…?


―ガチャッ……



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