初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
中学2年 夏祭り

大会は終わったけど、1年と2年は残りの夏休み中にも練習は続いている。
今まで頼りっぱなしだった私たち2年が今度は上に立たなければいけない。
いきなりそんな状況になってみんなちょっとピリピリしてた。

練習が終わった後、まだそんな空気が少し残る準備室で楽器を片付けていた時に木村が大きな声で言った。

「夏祭り、みんなで行かね?」

もうすぐ地元の夏祭りがある。
市をあげてするそのお祭りはかなりの人出で、例えみんなで行ってもすぐにはぐれてしまうのは目に見えてる。

「えー無理。行かない」そう言って何人かの女子がすぐに断った。

私はノリちゃんと一緒にお祭りに行く約束をしてたし、それが多少人数が増えたって困らない。
困らないというより、木村の言ったその“みんな”に反応してしまった。

「クルミ、行くだろ?」

「あーお祭りは行こうと思ってたけど……」

周りの反応が気になって即答できない自分が悲しい。3年がいなくなったって相変わらず人の目は気になる。
女子の方が多い部だからなおさら、男子との絡みは慎重にが鉄則。そういうのとか本当はめんどくさい。
だけど、今この小さな世界の中で反発したって鎮められるだけ。

夏合宿で懲りてる。だからおとなしくしておくだけ
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