初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
「クルミ先輩、そんな照れなくても」
「なっ、そんなんじゃ…」
「もうっ先輩ったら可愛いんだから」
照れてるのは嘘じゃないし、たぶん顔も赤いんだろう。だけどそんな事言われるともっとひどくなるのに。
「まぁ、そんぐらいで勘弁しておいてあげて。うちの彼女照れ屋だからさ」
「うちの彼女っ!素敵な響きですね♪」
ますます興奮してきた愛羅ちゃんを止められるのは……
「愛羅だって、俺の彼女だろ?」
「や~ん、いい響き♪」
やっぱり巧さん。
それを見て相良さんは私に向き直り「早く慣れてよ?クルミちゃん」と言って二人に見えないのをいい事にそのままテーブルの下で私の手を捉えた。
相良さんが、手が出るなんて言ってたのはこういう事?
相良さんを睨むように見るけどそれを見て笑うだけで、繋いでいた手の甲を親指でサラリと撫でてから離れていった。
あぁもうっ、なんか心臓がいくつあっても足りない。
あの時からずっと翻弄されっぱなしでほんの短時間でドンドン相良さんに惹かれていく自分を止める事が出来ない。
「なんか鍋とかいっとこうか」
「ですね~、ほらこれとか美味しそう」
いつの間にか三人でメニューを見ていてオーダーをし始めていた。
それも終わるとすぐにビールがきて四人でいつもの乾杯と思いきや、
「二人が付き合い始めたってことで、乾杯♪」
「なんだよそれ。乾杯」
「はは、そりゃどうも。乾杯」
「う、ありがと。乾杯」
そこからはいつも通り。時々からかわれたりもしたけど相良さんがフォローしてくれて楽しい時間を過ごした。
今までも楽しかったけど、彼女となって隣に居る事の方が数倍楽しい