初恋のカケラ【3/13おまけ更新】

     *****

「いい買い物出来ましたねー?先輩」

「……う。そうかな」

愛羅ちゃんにまんまと騙された。気付けば自分ならきっと選ばないであろうレースがふんだんにあしらわれたランジェリーを一セット購入していた。

「そうですよ!」

色んなタイプを試着したりしてちょっと楽しかった。まぁ一つぐらいこういうの持っていてもいいとは思うけど。

「でもなんか、趣旨が違っ―」
「クルミ先輩?!」

「はい」

「まぁ、あれです。下着を使うかどうかは別として。相良さんの好きなお酒でも用意しておいてあげたらいいですよ」

「お酒……。うん、そうする」

そうだった。去年も当日に買いに行ったから、ノンアルコールのものしかなかったんだっけ。こういう計画性のなさが色々ダメなんだろうな、きっと。

思い立ったからには……

「愛羅ちゃん、そのお酒、今から買いに行く!」

「は~い」

そのまま愛羅ちゃんとワインを買いに行って、家に帰りついたのは十時過ぎ。

なんかすごく疲れた。ホッと一息ついていると、バッグの中からバイブ音が聞こえてきた。
この時間ならきっと相良さん。そう思って急いでスマホを取りだした
< 595 / 820 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop