初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
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「いい買い物出来ましたねー?先輩」
「……う。そうかな」
愛羅ちゃんにまんまと騙された。気付けば自分ならきっと選ばないであろうレースがふんだんにあしらわれたランジェリーを一セット購入していた。
「そうですよ!」
色んなタイプを試着したりしてちょっと楽しかった。まぁ一つぐらいこういうの持っていてもいいとは思うけど。
「でもなんか、趣旨が違っ―」
「クルミ先輩?!」
「はい」
「まぁ、あれです。下着を使うかどうかは別として。相良さんの好きなお酒でも用意しておいてあげたらいいですよ」
「お酒……。うん、そうする」
そうだった。去年も当日に買いに行ったから、ノンアルコールのものしかなかったんだっけ。こういう計画性のなさが色々ダメなんだろうな、きっと。
思い立ったからには……
「愛羅ちゃん、そのお酒、今から買いに行く!」
「は~い」
そのまま愛羅ちゃんとワインを買いに行って、家に帰りついたのは十時過ぎ。
なんかすごく疲れた。ホッと一息ついていると、バッグの中からバイブ音が聞こえてきた。
この時間ならきっと相良さん。そう思って急いでスマホを取りだした