初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
短い距離だけど手を繋いで部屋に戻る。少し酔ったかな。
旅行の前は用意している時でさえ楽しい。けれどもうすぐ終わるかと思うと。

「早いね、明日でもう帰らないといけないなんて」

明日は別々の家に帰るし。

「ん?楽しい時間は早く過ぎるってホントだな」

「……うん」

私の声がそんなに寂しそうだったんだろうか。相良さんは明るい声で答えた。

「じゃ、あれだな。一緒に家に帰れるように早く準備しないとな?なんか色々あんだろ、手続きとか」

準備に手続き……。

昨日、お互いにこの先も一緒に居たいと言った。
うん、そこは間違いない。だけど準備と手続きとなると、一緒に住むとかそういう?

それに、うちの両親になんとかって……

「相良さん?ちょっと聞きたい事が」

「ん?あー、部屋の中で聞く」

そう言って目の前の扉を開けた。あ、もう部屋の前だったんだ。

相良さんは部屋に入った途端、クルリと振り向き

「昼間の撤回とかはカンベンしてよ」

気付いた時には腕の中。

「え?」

「勝手に色々連れまわして悪かったけど。ほんとこの先クルミちゃん以外考えらんないから」

「……うん」

それは一緒。
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