地味なあの子は有名人?
第三章

最低

撮影が終わった次の日、
次の授業が体育なため更衣室にいた


『俺は変態…?』
頭からこの疑問が離れない

いや…待て、
2人を同時に好きになる時ぐらいあるって!
でも…普通一人だよな??

さっきから自問自答をくりかえす

つい暇があると考えてしまう
『俺が本当に好きなのはどっち?』

「章悟???なにしてんだよ」
ぼーっとしている俺に気づいたのか隣にいた松原が問い掛ける
「あっ、悪い、先行っといて」
「分かった。早くしろよ」
そう言って松原は更衣室を出て行った

気づけば俺は更衣室に一人になっていた


次の時間体育だったっけ…

早く俺もいかなきゃ
遅刻になっちまう

そう思い俺はいそいで体操服を着た
そしてドアを開けようとすると

ガチャ――――――
カギが向こうから閉められた

「おい!開けろ!」
「カギ閉められてんの。ダサ」
これは誰の声だ?
聞き覚えがある…

分かった…
竹内だ!
< 101 / 132 >

この作品をシェア

pagetop