若頭
うるさいですね。
キャ--「「「「カッコいい〜‼︎」」」」
どこの猿でしょうかね?
否、猿ではなくパンダの顔をした妖怪でしょうか?
『…チッ!』
「さ、早輝兄!殺気出てる!」
『ァ、悪い…』
「良いよ良いよ!…正直な話僕も分かるからね。」
時雨は流石私の片割れですね。
とても可愛いです。
『フフッ!時雨、行くか?』
「うん!」
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
コンコンッ
「どうぞ~」
嫌な予感がしますね。
「早輝兄、この声どこかで聞いたことがある気がするんだけど…」
『そうだね。』
〜少し前に遡る〜
コンコンッ
「早輝様、おはようございます。」
もう朝ですか。
時雨が隣にいると夜はよく眠れます。
『律、おはようございます。』
「おはようございます。早輝様、組長がお呼びです。」
『…分かりました。時雨を起こしてから行きます』
「かしこまりました」
パタンッ
『時雨、起きてください』
ギシッ
さて着替えましょうか。
私が着替え終わった頃に起きるでしょうし。
「早輝兄の刺青いつ見ても綺麗だね?」
『フッ…そんなことを言うのはお前ぐらいですよ。時雨、組長がお呼びですので行きますよ?』
「うん」
ーーーーーーー
ーーーーー
ガチャッ
「『父さん、母さんおはようございます』」
「「おはよう」」
「早速だが、早輝、時雨、お前たちに頼みがあるんだが良いか?」
『内容によりますが?』
「あ、あぁ。二人で高校に行ってもらいたいんだ。」
‘‘良いですか?時雨”
“うん。早輝兄と一緒ならどこでもいい!”
“分かりました”
『父さん、時雨も了承してくれたので良いですよ。それで何をすれば良いですか?』
「早輝には教師として、時雨には学生として通ってほしい」
『了解しました。私はともかく時雨の制服はどこに?』
「クローゼットの中にある。お前たちのアレやこれやのことは好きにしてくれ」
『はい。では…。時雨、行きますよ』
「うん!」
ガチャッ
パタン