一つだけ願いが叶うなら

Memory~summer~

今日は年に一度の花火大会。
私たちの住むところはとても田舎だけど、花火大会だけはすごく派手で豪華。
彼と行くのは2回目。今年私は1回目とは違うことをした。
ななななんと!浴衣を着たのです!
そんなにすごいことじゃないかもしれないけど、私からしたら超大事。私はとても面倒くさがりだから去年の彼からの浴衣希望は
「え?めんどくさい」
と即却下したのです。あの時の私本当に馬鹿・・・
去年に却下されたからか今年は何も言ってこなかったけど、これは逆にチャンス!彼を驚かせるぞ!
待ち合わせ場所に行くと、彼はもう着いていた。
「やっほ〜!お待たせ〜!」
「おう!・・・って浴衣!?なんで!?」
なんでって失礼な・・・
「ちょっとやる気になったんだよね!」
「ありえん・・・非常にありえん・・・」
私ってそんな面倒くさがりに見えてたの!?ちょっとショックかも・・・絶対女子力あげることに決めた。
「に、似合ってるよ」
私が脳内で決意表明をしていると小さい声でそう言われた。
「え?なんて?」
「だから、似合ってるよって」
「・・・!あ、ありがとう」
2人して顔が赤くなってるから思わず吹き出してしまった。
彼もそんな私を見て最初は困惑してたけど、あとからつられて笑った。
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