雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





でも、それは一瞬で。



「雨男くんって、誰だ?」



そう聞いてきた太陽の顔はいつも通りで。




私の、見間違い....かな。




「私の、友達....かな」




太陽から視線を逸らして、答えた。





何故か、太陽に雨男くんのことを言ってはいけないような気がして。




言ったら、太陽が離れていく気がして。





――――――言えなかったんだ。


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