雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「美雨はよ、今日来るの早くね?」




ガタッと私の隣の席の椅子が引かれる音とともに、私に話しかけてきた。




「早く着きすぎちゃったの」




隣に視線をやりながら、答える。




「そうか、俺も今度から早く来ようかな」



「太陽は無理だよ。
朝、起きれないじゃん」



「うっせ」




最後に、頑張れば起きれるんだと言った。




頑張れないと起きれないのか、と思ったのは内緒。



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