雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「じゃあ、私、そろそろ行くね?」



「うん、また明日」




私は、繭にそう言ってから旧図書室に向かう。




旧図書室は、私たちが普段授業を受けている校舎とは、少し離れているところにある。




昔、使っていた図書室らしく、近い将来、旧図書室をなくして、新しい校舎に建てるらしい。




そして、私が旧図書室に行く理由は、本の整理をするため。




新学期が始まってすぐの頃、授業中に居眠りをしていたのが、先生にバレてしまった。


それから、バツとしてこの仕事をしている。


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