七色セツナ。1




「その真季乃って女も気になるけど、
ユカって女は
生徒会長のお気に入りだよね?」


「1年にも、もちろんいるけど、
2年の会長ファンが
かなり怒ってるらしいよ」


「あれでしょ?

体育祭での、お姫様抱っこ。」


「怒ってるって言えば、前に5組の子が
藤谷くんと倉沢くんを
怒らせたって聞いたけど……」


「2組はさ、
他のクラスよりも団結力が凄いんだって。

誰かに何かあったら
クラス全員で来るとか……」


「その中心にいるのが
3トップなのね……」


屋上のドアが開いた。


「恭弥ー!

何だよ、呼び出して」


そう叫んだコタの後ろには、朱羽もいる。


「あっ」


女子3人は
ドアから入って来た2人を見たあと、
コタの視線の先にいる恭弥にも気付いた。



< 157 / 318 >

この作品をシェア

pagetop