夜蝶


いつも通りドラッグストアーの目の前にあるコンビニに寄っていって



ジャンプーを立ち読みしていたら



『よぉ、久しぶり(笑)』



『え?』


後ろから声がしてゆっくり振り向くと、



男遊びしていた頃の一人。



『暁斗[アキト]…。』



さっき、バイトの間にメールが来ていて



"会いたい"


ってメールが来ていたけど返さなかったのになんで来たの?



『ちょっと話してかない?』



『まぁ、良いけど。』




『こんなとこじゃなんだから、俺の車乗って。』



私は渋々乗ることにしたけど、暁斗には警戒しないと…。




車に乗ってテレビを見てしばらく無言だったあとなんとも言えない緊迫感が車の中に漂う。




『そっち行ってもいい?』



『あ、うん。』



そう言って私の助手席の後ろに抱きつくように来た。




男遊びしてたからこーゆう体制は慣れてるし、


スキンシップみたいな感じで誰にでもやられてたからそんなに気にしない。



『久怜愛に話したいことあるんだけど。』



『なに?』




なんとなく言うことは分かる。



『俺もぉ我慢出来ねぇよ。好きだ。』



耳元で囁かれて唇と唇が重なった。



次第に舌が入ってくるのを感じて暁斗の胸を叩いた。



『やめ……て』
  


手を抑えられて久々に怖いと思った。必死で抵抗してやっと辞めてくれた。



『そんな抵抗されたら傷付く。ごめん。』



でも私は暁斗の気持ちに答えられない。
パチンコ好きで女の子に手が早い暁斗だからってのも勿論ある。



でも、もぉ同じことは繰り返したくない。



好きでもない人と付き合ったり、自分の気持ちに嘘つきたくない。



『ごめん。私、暁斗とは付き合えない』 


   
『分かってたよ。

いつだって久玲愛は俺の事見ていなかったことも。

ただ寂しかっただけなのも。
でももう今は違う人が心の中に居るんだよな?
だから、もう会わないよ。』



『ごめんね。本当にごめんね。』
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