お前は俺だけの女だからな
甘い時間は




     有栖川副社長とディナーをしたあと、明日も仕事だったので直接、私のマンションの前まで送ってもらい、またプライベートでも会いたいと言われたので、表面上は承諾したが内心は、ものすごくドキドキしていた。







    「今日は、ありがとう。近いうちに藤原さんには僕のもとに異動になるから、そのつもりでね。」



   

   「はい、わかりました。身辺整理など、綺麗にしておきます。」



  

    「あとは、仕事だけじゃなくさ、これからはプライベートでも会うことにしようよ。」




   「僕としては、もっと藤原さんのことを知りたいんだ。」



   そう有栖川さんは私に本気で口説かれているように感じた。




   「私も、また有栖川さんと、たくさんお話してみたです。」




    そう、帰り際に約束しその日は別れた。
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