お前は俺だけの女だからな
ディナーにて



    終業時間になり、19時ぴったり社長が、お店の前にやってきた。



   「お疲れ様。急に誘って申し訳ない。僕の時間を作ってくれて、ありがとう。」




   「社長こそ、お疲れ様です。いえいえ、今日は帰っても、暇でしたから全然大丈夫ですよ。」



   「そう言ってもらえると嬉しいな。じゃあ、さっそく、お店に行こうか。」


   そう言って社長もとい有栖川 蓮さんは車のドアを開けてくれた。



  さすが社長にもなると乗る車が凄かった。ドイツの超高級車でお出迎えをしてくれた。



   そんなこんな考えていると、あっという間に、有栖川さんが予約してくれた、お店に着いた。



   「さぁ、お店に着いたよ。ごめんね、お腹すいたでしょ?」


  そう言いながら素早く車のドアを開けてくれた。



   デキるオトナの男の人だとは思っていたけれど、めちゃくちゃスマートな対応に思わずドキッとしてしまった。



   「じゃあ、お店に入ろうか。」


   「はい、そうしましょう。」


   
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