クールな社長の溺甘プロポーズ
「うん、やっぱりいいね。澤口、現物があがってくる時期に合わせて撮影スケジュール組んでおいて」
「はい、わかりました」
柳原チーフと話しながら、この商品たちが店頭に並ぶことを想像する。
夏の暑い頃から早くも秋づく店内。
まだ早いかな、と思いながらも明るめな秋色に早くも手は伸びてしまうだろう。
この色をどう取り入れようか、この服をどう着こなそうか、そう迷い想像を膨らませる時のワクワク感。
そのお客さんの気持ちを思うと、こちらもつられてワクワクしてくる。
商品戦略チームとデザインチームが、様々な調査とトレンドから生み出した商品たち。
それをよりよい形でお客様に届ける店舗スタッフ。
沢山の人の努力や思いが、服一枚一枚に詰まっているんだ。
だから私をはじめ店舗運営チームはそれをよりよい形で販売していかなくてはいけない。
それは決して簡単なことではない。
けれど、届いた時の作り手の嬉しさとお客様の満足感に胸はキラキラとした感情で溢れるから。
だから、私はこの仕事が好きでたまらない。
「ほら澤口、ミーティング入るよ」
「あっ、はーい!今行きます!」
柳原チーフの声に、私は慌ただしく席を立った。