永遠の愛を(番外編も完結)
ボールが相手ゴールに吸い込まれネットを揺らしたその瞬間を見て、鳥肌が立った。

まるで知らない人を見ているようだった。

ーーいや、そこに映っている人は私の知らなかった彼の姿だ。

あの頃の私は彼のことを何一つ見ていなかったし、知ろうともしていなかった。

彼がサッカーをしている姿を見たこともなかった。

彼の夢さえも…

今や世界中の人が彼を知っている。

私が知らなかった岡田君をーーー。

試合が終わりチームメイト達と笑顔で抱き合う岡田君の姿は、あの頃より何倍も何十倍も輝いて見えた。
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