永遠の愛を(番外編も完結)

だけど家の中にいるのが母かもしれないと思った瞬間

会いたいーーーただそう思った。

その気持ちに突き動かされるように、気づいた時には手が勝手にこのドアを開けていた。

「美麻…？」

そして私を迎えにきてくれた慶斗さんに、後ろから名前を呼ばれるまで、玄関の入り口を塞ぐように私は突っ立ったままだった。

彼の方を振り返った私の異変と、私の前に座り込む女性の姿に気づいた彼が「…どうした？何があった？」と門のところから急いで私のそばに走ってきてくれた。

そして、全てを悟ったのだろう。

私の肩を包み込む彼の手に力が込められたが分かった。