車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「あ、あの……これ。母からです」

「あら、いいのに。でも、ありがとう」

千花が手土産を渡すと
ニコッと笑ってお礼を言っていた。

結衣さんには、前に酷い事を言ったが
優しくて可愛らしい人だった。

リビングの方に入って行くと
日向さんが居た。

そして、そこに居たのは、
あの視覚障害の800メートル。
金メダルリストの松岡選手だった。

しかも、こちらも
凄く可愛らしい女性と一緒だった。

「あ、松岡選手だ!?」

驚いて口に出してしまう。

マジかよ……源さんの次に
パラリンピックの金メダリストが!?

「おや、僕のことを知っていてくれるなんて
光栄だなぁ……。はじめまして。
松岡桃吾です。で、隣に居るのか
僕の婚約者で篠原夏美さん」

「篠原夏美です。よろしくね」

2人共ニコッと笑顔で自己紹介してくれた。

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