0.0000034%の奇跡



いつまでも眺めていたい寝顔。
「ん……」と寝返りをうつ君とバチッと目が合う。



「あれ?起こしちゃった?」



「ううん、起きてた。」



「え?起きてた〜?」



なに?僕騙されたの?
そしたら腕を引っ張られて至近距離で
見つめ合う。
間近で見ても改めて思う。
可愛すぎる。
ニヤリと笑う小悪魔な君。



「キスする場所ちーがーう」って
どんだけ可愛いんだよ!



「おっと…!」



半分押し倒された僕は
キレイな瞳に見下ろされている。
小悪魔に笑ったかと思えば、
もう身動き出来ないほど熱い視線を浴びていて……



僕は……この目が好きだ…………



ゆっくり近付いてくる唇。
そんなに仕掛けられたら止まらなくなる
ことくらいわかってるくせに。
わかってて罠にハマってく僕も僕だけど。



どうしようもないくらい、愛おしい………







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