心の闇



それから1時間。





そろそろあの話するか。




翔「…話さないといけないことがあるんだ。」




奏「なんだ?」






翔「俺、乖離辞める。」




「「「はぁぁぁぁ?」」」」




みんなびっくりしてる。



しかも、口をポカーンって開けてるし。


翔は笑いをこらえてた。



奏「なんでだよ?」



みんな口々になにか言ってるがそれを無視して、奏の質問を答えた。

いい嘘思いついた。



翔「俺、アメリカ行くことになったんだ。それに、もう帰って来れないかもしれない。だから、辞めることにした。」



嘘だけどなぁ?




奏「辞めさせない。」

辞めさせない?


美優はすぐ辞めさせたのに?


あいつがどれだけ傷ついたの分かってんの?


俺にも…。


翔「辞める。迷惑かける訳にも行かないしな。」




徠斗「迷惑な訳ないだろ。仲間なんだから。」



仲間?お前らに言われたくねえよ。



翔「は?仲間?お前らに言われたかねぇよ。…俺は絶対お前らを許さない。つか、お前らを俺が仲間って思ってたら大間違いだぞ…?美優を簡単に切り捨てたくせにな。」



奏「……じゃあ、俺とタイマンして勝ったらいいぞ。」




タイマン?


俺、お前らに隠れてやってることあったんだよね。




だから、俺に勝てるはずないけどな。





翔「うけてたつよ。」




俺と奏は「スタート」という合図からはじめた。



俺は奏に1分もかからず勝てた。


みんなそれに戸惑っていた。


総長の奏が俺に負けたことにびっくりしたんだろう。



翔「プッ、じゃあね、さようなら。俺によくあんなことしたな。いつか会える日を楽しみにしてるよ。」



みんな立ちつくしている。




「「「「「………。」」」」」




そして俺は倉庫を立ち去った。


これでスッキリした。



美優、ありがとな。



これから俺は美優を守り続けるよ。



もうひとつの姿でね。

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