きみだけに、この歌を歌うよ
優しくて、温かみのある素敵な声。
プロに匹敵するくらいの並はずれた歌唱力。
そう感じたのは、私だけではなく杏里ちゃんや愁も同じなようだ。
「すごーい!素敵!癒し系の声がいいねーっ」
「ちょ、ビブラートってどうやってやんの?」
驚いてばかりの杏里ちゃんと愁。
揃ってテレビ画面を向いたまま、聴き入っているみたいだった。
あ……そうだ。
梓と電話したときに、ある頼まれごとをしたのをふと思い出した。