きみだけに、この歌を歌うよ
アウトレットモールの広場で言えなかったことを、どうしても言いたかった私は九条くんを待つことにした。
いつ帰ってくるのかもわからないけれど、九条くんの家がよく見える位置の浜辺で待った。
明るかった空が、どんどん、どんどん茜色に変わっていく。
茜色の空が、だんだん、だんだん薄暗くなっていく。
それでも私は、九条くんを待った。
ライブ、最高だったよって言いたい。
お疲れ様って。
そして私の気持ちも……九条くんが好きだよって気持ちも言いたいから。