神様修行はじめます! 其の五のその後
 血に飢えた鬼たちの雄叫びが、天に鳴り響く。


 穢れに満ちた禍々しい気を全身から立ち昇らせて、セバスチャンさんと塔子さんに近寄って行った。


「――――!」


 マロさんの、そしてお岩さんと凍雨くんの、身をよじるような絶叫が鬼たちの雄叫びに掻き消されていく。


 極限に緊迫した絶望が満ちた空気の中、ついに鬼たちが、ふたりに向かって爪を振り上げた。


 そして死の攻撃が振り下ろされる、その瞬間……。



「うおぉぉりゃああぁ――――!」



 あたしは声を迸らせ、思いっきりマロさんの背中に回し蹴りを食らわした!


「ぶふぅぅ!?」


 変な悲鳴を上げて、マロさんの体は横っ飛びになる。


 地面をザザーッと滑るマロさんの姿に、あたし以外の全員が、氷みたいにピキーンと固まった。


「な、なにをするでおじゃるか里緒殿! ……あ」


 顔を上げて抗議するマロさんが、地面にベタッとついた自分の両手を見て、目を丸くした。


 ―― フーッ……


 目の前の結界が音もなく消滅する。
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