ネコと教師

そして近くの茶店にて。

「え!こんなに貰えんの?」

と、思わず声に出してしまうほどに、これはなかなかおいしいバイトらしい。

「一応、十八歳以上ってことで出てもらうけど、きみもっと若いでしょ?だから、ちょっと割り増しなんだよ。――こんなのね、そんなにないことだよ」

よくわかんないけど、そういうものですか。

でもま、これなら出てもいいかな。

こんなの、需要があるのか知んないけど。

そんで、

「やってもいいです」

つって、なんか書類にサインした。

「――それじゃ、行こうか」

でもって、あたしは外に待機してたらしいワゴンに案内された。

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