甘く、蕩ける。
私には、貴方
「・・・怜香さん、愛してる・・・」

「ん、瞬・・・好き」

尽き果てた後、起き上がっても未だ繋がった

ままでキスを交わしている。彼は私の痩身

を抱き締め、胸元に愛の傷を強く刻んだ。



翌日、私は旦那が出社していない内に家へ

戻り荷物を一通りまとめ本当に家を出た。

もう二度と戻るつもりなんてない。連絡先

を消し、黙って旦那の元を去った。二人が

どうなったかなんて知らない。知りたくも

ない。


しばらくしてから、私は彼の花屋を手伝う

ようになった。どうやら彼が営んでいる店

らしく、手伝いたいと言ったら二つ返事で

了解してくれた。今ではそこで働き、週二日

程はコンビニでアルバイトしている。


一回だけ、たまたまそのコンビニに旦那がや

って来た。だけどその時は、旦那もまるで

何もなかったかのようにしていた。
< 38 / 39 >

この作品をシェア

pagetop