計画的恋愛

 
「ひよ、おばさんがひよと話をしたいって」


数分後、私の目の前でママに電話していた暁君が電話を私に向けた。


「もしもし……」

『全部壮亮から聞いたけど、ひよりはそんな軽い気持ちで結婚を決めたの?』

あの時は軽い気持ちで決めたわけじゃない……。


「……そういうわけじゃないけど……」

『別に会おうと思えばいつだってママ達には会えるんだし。それに昔からひよりは暁君が大好きだったじゃない。好きだと思ったから暁君と結婚したんでしょ?』

「でも私達を騙してたじゃない!」

『確かに騙していたかもしれないけれど、ひよりと二人になりたくて騙してたんでしょ?それに何より、ママとパパは暁君にムカついたりはしないけど』

「え」

『そんなにもひよりを独占したいのね。暁君、可愛らしいところもあるのね』

笑いながら軽いノリで話すママ。

軽いノリで話せる内容じゃないのに!
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