計画的恋愛
「暁君…買収は良いから、本業に戻れば良いんじゃないかな?」

「買収出来れば、数億見込めるから手っ取り早いんだ。それに俺にはひよの近くに居られる臨時講師の方が大事だから」

そうくるか。
よし、それならば上目遣いっ!


「手っ取り早くても失敗しちゃったら……?私、失敗する暁君は見たくないな」

「心配しなくても大丈夫だよ。俺、失敗しないから」

「……」


くそぅ……何を言っても笑顔で返される。

もう、本業に戻させる作戦は一旦中止だ!作戦変更!


「暁君…私が渋ったのにも理由があるの。残念だけどアメリカには行けないから……」

私はわざとらしく悲しげな表情を作る。


暁君、今回ばかりは暁君の計画通りには進められないよ?
だって私は絶対に行けないの。


「何で?」


ふっふっふ……

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