計画的恋愛
「お兄ちゃんは御飯食べないの?食べてないんでしょ?美味しいよ?」

お兄ちゃんは不貞腐れてリビングの隅で膝を抱えて座っている。

「要らない!」

もう、意地っ張りなんだから……。


「これならママも安心して預けられるわ。ね?パパ」

「そうだな」

「はい、安心して頂けた様で良かったです」

「俺は認めてないぞ!暁君だって仕事はどうなんだよ!今日平日なのに仕事は!?」

「在宅ワークだから自分のペースでやりたいときに出来るから」

「はぁ!?それ本当に仕事してるんですか!?ちゃんとした仕事なんですか!?自宅警備員という名のニートじゃないでしょうね!?」


そういえば中学の時に在宅のお仕事だって聞いたけれど、詳しく聞いたこと無いな。

中学から高校まで家庭教師をしてくれていたけれど、平日の16時から18時くらいまでいつも家に来てくれていた。

一体何の仕事をしてるんだろう……。


「不安なら預金通帳でも見せようか?ちゃんと仕事してるから」

「そこまでしなくても良いわよ暁君。通帳まで見せてもらうなんて流石に失礼だし、私は暁君が立派な人間だってわかってるから。というか万年問題児の壮亮より、東大卒業の暁君の方が立派な仕事に就いてるのは当たり前だから!」

ママが暁君を庇うように言うとお兄ちゃんは痛いところを突かれたのか黙り込んだ。

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