計画的恋愛
「お兄ちゃん、帰るって」

「良かった。あのままだと仕事辞めそうな雰囲気だったから安心したわ。」

ママは安堵した表情で返した。


「壮亮、気をつけて」

暁君がそう言うとまたお兄ちゃんは再び鬼の形相。


「ひより!何かあったらすぐにお兄ちゃんに連絡しろ!」

「はいはい」

「俺は絶対に認めないからな!!」


その捨て台詞を吐くとやっと大阪へと帰って行った。


「これで平和になるな」

暁君は朗らかな顔で言った。

「そうだね……」

どうしてあそこまで過保護なんだろうか……。


「ちょっと実家に服取りに行って来るよ」

「いってらっしゃい」

そう私が返すと暁君は私をじっと見つめる。

ん?どうかしたのかな?


「やっぱり一緒に来て?ひよと離れたくない」

柔らかい笑顔でそう言われて私は顔からボンっと音が出る。


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