アーモンド~キミとの物語~


「SARAさんと姉妹!?」

あまりにも杏のリアクションが大きいため千咲がびっくりする
そこまでびっくりすることだろうか、なんて思っている

「あ、ちなみにSARAって言うのはモデル名なの。本名は咲良」

「咲良さんって言うんだ…」

はー、と関心する
杏は雑誌を読んでた時も文化祭に来た時もどことなく似ているなと思っていた

この学校の女子生徒にもリリアルもAngel Princessは人気で咲良も人気だ
千咲と似ているな、と思ってる人は何人かいたが誰も聞くことは無かった

「別に隠してたわけじゃないのよ?お姉ちゃんが人気なのは私も知ってるし言う必要ないって思っただけよ」

「そうなのね…」

一通りの説明を終える
杏は他の人と違って特に問い詰めることはしない
気になっていたことを確認出来て満足したからだ

「でも仲良しって良いわね!咲良さんにこれからも応援してますって伝えてくれる?私、リリアルの洋服好きなのよ」

「ふふっ、分かったわ」

そんな会話をしながら片付けを済ませると午後の6時を回っていた
文化祭一日目は早めに終わる予定だったが片付けや次の日に備えての準備をする生徒がチラホラ残っていた

「萩原さん、あとは明日にしましょ」

「そうだね!じゃあ帰ろうか」

二人は玄関に向かい靴に履き替えていると外で誰かが待っていた

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