アーモンド~キミとの物語~


「手、出して」

「…………?」

なんだろうと思い両手を出すとパラパラとキャンディや小さい包みに入ったチョコレートを置く

「え…これは?」

「巻き込んじゃったお詫び」

「お詫び?」

秋斗の言葉に繰り返して言う
するとポリポリと頬を掻きながら照れたようにちょっと目を逸らしながら呟く

「オレ、チョコとか甘いもん好きでセーターのポケットにこっそり忍ばせてたりしててさ…」

(あ…だからさっき甘い匂いがしたんだ)

さっき抱きしめられたときに甘い香りがしたのはチョコだと納得した千咲

それに普段ほのかと一緒に居るため他の女の子と話すところを見たことが無くクールな表情だったり周りにあまり興味を示さない感じの秋斗

でも千咲は甘いものが好きと言うちょっと意外な姿を知り安心していた

「ありがとうございます」

ニコリとした笑みを浮かべて再びお礼を言うと「どういたしまして」と返す秋斗

「じゃ、オレそろそろ行くからあまり遅くならないように帰りなよ。じゃね」

ポンポンと頭を撫でてから図書委員の子に「助かったサンキュ」と申し訳なく言いながら図書室を出ていく



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