アーモンド~キミとの物語~

それぞれ座るとジュースを注いでお菓子パーティを始める

「かんぱーい!」

咲良の合図でパーティが始まりそれぞれ好きなお菓子を手にして食べる
クッキーやらカップケーキやら数種類ありこれだけの数を良く作ったものだ

創汰は一口食べると「うまい」と言う

口いっぱいにほろ苦いビター味が広がる

「甘さがちょうどいいな」

「ホントだ。オレのもちょうど良い…」

秋斗と遥斗にも大好評だ
二人には甘すぎず苦すぎずな味にしてある
甘いものが好きな秋斗にとってはちょうど良いのだ

「それにしても姉貴たち良くオレらの味の好み分かったな」

「確かに」

「作る時にみんなの味の好み教え合ったからのよ。ハルと秋斗のは知ってたし創汰くんのは千咲ちゃんたちにね」

「だからか…」

そりゃ上手く作ったわけだ、と納得する三人

楽しく食べ進めていると時間はあっという間に過ぎていく
我ながら上出来かもと千咲たちも納得する

そんな楽しい時間はあっという間で夕飯の時間が近付いてくる

それに気付いて咲良が声を掛ける

「そろそろ夕飯の時間かぁ…。冬は日暮れるの早いから今日はお開きかな」

「え、もうそんな時間か」

「早いなぁ」

「名残惜しいけど帰るか」

帰り支度を始めると同時に千咲と乙葉がキッチンに行きなにかを始める

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