生きるということ
4日目〜君から貰えたもの
入院日、中期中絶予定日が決まったその日からは目まぐるしいくらい忙しい毎日だった。親に経済面で頼る事ができない私たちは沢山の人に頭を下げて費用を集めた。


夜になれば彼と抱き合いながらお腹の中の子と3人で眠る日々。何度も泣いていた私は、いつしか、この子にもらった強くなる心と前を向く勇気、沢山の暖かい希望を守り抜こう。その為にも私が後ろ向きになって泣いてばかりじゃダメだ。笑おう。笑顔でいよう。


毎日、話しかけよう。話しかけて共に生きよう。


自然とそう心に誓うようになっていた私。この子から学べた沢山の感情が私を生かしてくれたのかもしれない。
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