生きるということ
7日目〜君と初めての共同作業
朝、いつも通りの検温をして、運ばれてきたご飯を食べて、その日の流れを聞いて、ただ過ぎる時間を待っていた。

5回あるうちの1回目の薬による中期中絶の準備。その薬が徐々に効き始めたのか下腹部が痛み始めた。彼の励ましの声とお腹の中にある、僅かだけどたしかな生命と共に過ぎる時間を過ごしていた。


そして、2回目。1回目とは似ても似つかないほどの痛み。思わず押したナースコール。大丈夫、大丈夫。お腹と腰をさすりながら声をかけてくれる看護師さん。


徐々に頭が降り始めてきた頃。3回目の薬の投与。入れてすぐに激痛の走る下腹部。そして気持ちの悪さ。急遽、分娩室の準備に駆けつける看護師さん。看護師さんが離れてから数分後、何の音もなくお腹の下当たりから出てくる水っぽいものと形あるものの温もり。
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