この空の下、キミと巡り合えた奇跡
母は弱い人だった。


物心ついた時からこの大きな家には私と母だけが住んでいた。


けど、毎日のように母は男の人を家に連れ込んでは朝方まで部屋から出てこなかった。


けど、男の人が帰ってからの母は毎日お酒を飲み泣いていた。


〝あんたさえいなければ私は幸せになれてた〟


そう口癖のように私にいいながら。


今日から私は高校生になる。


きっと、母はそのことも知らない。


私は食べ終わった食器を洗い、少し早いが家を出る準備をした。
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