夜桜




「鳳翔…やっぱり、その息子さんと一緒にいた方が…!」





私が言葉を最後まで言い終わる前に、鳳翔は私を抱きしめた。







「…そうしたいところだがね。………逃げろ、美桜。」






耳元でそう言われ、私は鳳翔の顔を見ようと顔を上げると…








「鳳翔…?」







鳳翔は玄関の方を見ていた。







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