金曜日の流星群
と書かれていて見てはいけないものだと栞をあわてて挟んで閉じた。



「何見てた?」


「ふぁ!?」



……心臓止まったよ!今


驚き過ぎて肩がガタンと揺れた。
心臓が後から後からどんどん早くなっていく。振り返るタイミングを失い意味もなく俯いた。



「ねぇ」



「は、はいっ!」



流石にまずいと俊敏な回れ右をする。
そこにいた人物にもう既に速い心臓が振り切れるほど速くなる。
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