mk学習帳
病院に着いたのはもう6時が過ぎていた。
家には友達の家で勉強してから帰ると伝えた。

受付に

「あの…岡本先生…じゃなくって岡本雅人さんってどこの病棟ですか?」

教えられたのは357号室。
名前の欄にはしっかりと
「岡本雅人」の文字。

入って奥の左側だった。

「あの…」

と、恐る恐る入っていった。

すると、そこには点滴をして横になっている先生がいた。

「あの、先生」

そう、話しかけると先生は驚いた顔をして

「えっと…ごめんなさい。コンタクトつけてなくって…誰ですか?」

「あぁ、るみです!中村るみ」

「あぁ!るみ!!って、え?なんで?」

「だって…先生、来ないから。心配になっちゃって…」

「大袈裟やなぁ〜。心配するなって。誰に教えて貰ったん?」

「えぇ〜内緒〜」

そう話しているといきなり先生が真面目な顔つきになり

「るみ、ありがとうな。来てくれて!俺、むっちゃ嬉しいわ」
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