隣の席の不思議系彼女
え、いつの間にの決定事項?
「あ、上間さん。
会いに来てくれたの?」

「壺山さん、お久しぶり。
こないだの話で……」

昼休みも終わりかけ。
俺と野崎がいつも通り、昼飯を食べ終えて喋っていると、、壺山に来客があった。

1組の……えっと、確か、上間凛さんだ。

大人しくて、黒髪ストレートを綺麗に伸ばして、華奢な体つきで、いかにもお嬢様だ。

詳しくは知らないけど、実際にお嬢様らしい。
世界的な有名デザイナーの娘なんだとか。

隣の席のよくわからん破天荒お嬢様とは大違いな、王道お嬢様だ。

教室にいる男子たちが、その可憐さに色めき立ったけど、彼女の後ろを見て目を反らした。

後ろには彼女と付き合っているらしい、森下翔護君の姿がある。
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