隣の席の不思議系彼女
思い出しかけた過去と壺山の謎の覚悟
「……違うの? 寂しいな……」

えええええぇぇえ?!!!!

ちょっと待ってちょっと待って!
おい壺山、今の問題発言!!

ほら見てみろ?!
目の前の3人が興味深々なギラギラした瞳でこっちを見てるぅぅ!!
キラキラじゃないぞ? ギラギラだぞ?!

ふっと、壺山が寂しげな笑顔を見せた。
そしておもむろに、口を開いた。

「あれは、小学生低学年の時……。
そうね、岳君と同じくらいの時かな?

わたしね、いじめられてたの……」

「いじめ……」

「ええ? いきなりなんのカミングアウト……?」

いじめ、と言うワードに、部屋中がしんとなった。

「その時にね、助けてくれたのが安城敏君だった。
安城君は、覚えてないみたいけど……」

寂しそうな瞳が、俺をじっと見つめている。
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